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節型項の構造、ラベル付け、認可の仕組みとその理論的帰結

研究課題

研究課題/領域番号 24K03940
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02080:英語学関連
研究機関山形大学

研究代表者

富澤 直人  山形大学, 人文社会科学部, 教授 (40227616)

研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード節型項 / 虚辞 / ラベル付けアルゴリズム / 複合名詞句制約 / 同格節 / 介在効果 / clausal argument / labeling / symmetry-breaking / expletive-associate pair / Case resistance
研究開始時の研究の概要

本研究は、意味役割を付与されて項として働く節(=節型項)の統語構造、ラベル付け、そして、認可に対して、ラベル付けアルゴリズムを始めとする極小主義プログラムの装置に基づいて、原理だった説明を与えるとともに、節型項において発生する種々の統語現象を同じ理論的枠組みの中で分析し直して統一的な説明を与えることを目的とし、研究全体を通して、極小主義プログラムの理論的進展に寄与することを目標とする。

研究実績の概要

本研究全体の目的は、意味役割を付与されて項として働く節(=節型項)の統語構造、ラベル付け、そして、認可に対して、ラベル付けアルゴリズムを始めとする極小主義プログラムの装置に基づいて、原理だった説明を与えるとともに、関連する種々の統語現象を同じ理論的枠組みの中で分析し直して統一的な説明を与えることであり、研究全体を通して、極小主義プログラムの理論的進展に寄与することを目標としている。
本年度は、「節型項が、虚辞と一緒に基底生成され、ラベル付けの要請によって虚辞が集合体の外へ移動する」という仮説から、同格節を含む複合名詞句制約を説明した。
同格節を含む複合名詞句は、関係詞等の移動を許容しない(*the money which I am discussing [the claim [that the company squandered __]])。これは、that節と一緒に基底生成された虚辞(pro)が、この複合名詞句の指定部に移動して([ pro the claim [that節]])、whichの摘出に対して介在要素になるからである。
この分析は、名詞claimと同格節の意味関係を、主要部・補部として捉える分析を否定するものではなく、本研究ではこれを採用する。この場合、複合名詞句内の虚辞は移動を阻止するが、the money which I am claiming [that the company squandered __]の場合は虚辞は移動を阻止しない。この違いは、虚辞が、動詞へは編入できるが、派生名詞へは編入できず指定部へ移動するからである。
discuss the claimと異なり、make the claimに後続する同格節内からの摘出では、
付加詞の摘出のみ依然として不可能である(*the reason why I am making [the claim [that the company squandered the money __]])。これは、make-the-claimの再分析が適用した後段階であっても、虚辞が介在することにより、付加詞の移動のみ阻止されることによる。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

節型項の分布を説明するというテーマのもと、動詞の補部節と派生名詞の補部節で異なる性質が見られる現象として複合名詞句制約の有無があり、これを、節型項と一緒に基底生成される虚辞の分布特性から導き出せる可能性を示すことができたため。
なお、この可能性は、いわゆる下接条件群に関する類型論において「同格節を含む複合名詞句制約」の位置づけを見直す視点を提供しており、理論構築の面でも意味がある。

今後の研究の推進方策

第1に、ラベル付けの観点からの節型項の分布に基づく複合名詞句制約の説明に関しては、上述の通り、派生名詞とその基体の動詞とで、その補部節と一緒に基底生成される虚辞の移動先が異なる。記述的に述べると、虚辞は、動詞には編入できるが、派生名詞には編入できないようである。この記述的特徴に、原理だった説明を与えることを目指す。
第2に、通常の節型項を、接続詞asに導かれる比較/関係付加詞節(as節)に生じる空の節型項と比較対照し、両者の分布の違いに対して、原理だった説明を与えることを目指す。
第3に、基底生成された集合体 {節, 虚辞} がラベル付けの要請を満たすための選択肢として、(虚辞が移動するケースではなく)、節が移動するケースについて分析する。例えば、[take it for granted that節]は許容されるが、[keep it in mind that節]は一般に許されない理由の解明など。また、虚辞itの特性について意味的/機能的性質の多様性を調査する。
第4に、不定詞節のラベル付けの観点から、例外的格付与(ECM)などの認可の仕組みを分析する。

報告書

(1件)
  • 2024 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2024-04-05   更新日: 2025-12-26  

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