研究課題
基盤研究(C)
日中戦争以降、日本は内モンゴルから寧夏、甘粛といった中国西北地方のイスラム教徒である回民族を懐柔し、回民ネットワークをどのように構築し、戦時動員していったのかを、日本語教育の側面から分析し考察する。回民ネットワーク構築の中心は関東軍と善隣協会が行い、その始点が「蒙疆政権」であった。また、工作上日本語教育が最重要課題となった。よって、三者協同で行った回民工作と日本語教育の実態を明らかにし、回民族にとっての日本語教育の光と影を論じる。