研究課題
基盤研究(C)
読み手にとって「良い文章」とはどのような文章なのか。本研究はこの問いに対する答えを探求するために実施される。書き手の主張を読み手に納得してもらうためには,議論の「論理性」を担保し,それを適切に言語化する「表現力」が特に重要となる。しかし,文章における論理性や表現力は,構成や展開が「一定の型」や「一定の言語形式」に沿っていることをもって「論理的である」「表現力がある」とみなす場合が多い。しかし,型通りに書くことは必ずしも議論の質を改善することにはつながらない可能性がある。この未開拓の課題を探求すべく,本研究は,議論型エッセイにおける形式(型)と意味(質)の複雑性の関係を明らかにすることを目指す。