研究課題
基盤研究(C)
日本語・中国語・韓国語の3言語は多くの漢語を共有している.この漢語の共有により,3言語の学習者は母語が目標言語の習得を促進する「正の転移」を生かしやすい.一方で母語が目標言語の習得の妨げになる「負の転移」も起きている.日中韓3言語の漢語動詞は概ね7つのタイプに大別できる。本研究では辞書・資料集・実地調査による実証的データを活用し,日中韓3言語の漢語,とりわけ漢語動詞の9割を占めている2字漢語動詞を全面的に取り上げ,「正の転移」の4タイプと「負の転移」の3タイプに分け、類型化と数値化による整備を行なう.3言語間での対応のタイプの類型化および数値化で漢語全体の様子の説明の拠り所も提示したい.