本研究は、大学英語授業内で学習者が感じる不安(外国語不安)と心理的安全性との関連を明らかにすることである。外国語不安は、外国語の習得に悪影響があるため、その低減が望まれるが、複数の異なる心理的要因と関連している複雑な心理要因である。本研究では、心理的安全性との関連を探る。心理的安全性とは、率直な意見、疑問、アイデア等を発言しても他者から否定的な反応を受けない、または、そのような対人リスクを取ってもいいと思える環境のことであるが、このような環境が大学生英語学習者の不安を軽減するかどうか、インタビュー調査ならびに質問紙調査を用いて質的・量的にアプローチし、その関連性を明らかにする。
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