研究課題
基盤研究(C)
本研究は、江戸時代後期の遊所祇園で働く芸者や遊女の活動実態を明らかにすることを主眼とするものである。歴史史料からみえる世界と、文芸史料からみえる世界は重なりあいながら、それぞれの史料からしかみえないものもある。両側面の史料を補いあって活用していくことで、歴史研究、文芸研究ともに立ち遅れている祇園研究を進展させるのみならず、遊廓研究をさらに進展できると考えている。本研究では具体的には、①祇園で働く芸者・遊女の活動実態に関わる歴史史料の発掘・分析、②祇園遊所に関わる文芸史料の発掘・分析、③江戸時代の祇園関係の新出史料の翻刻・紹介、という三つの課題に取り組む。