研究課題
基盤研究(C)
仏典を書写する写経は、我が国では古くからおこなわれ、飛鳥時代以来の数多くの遺品が現存する。写経は、仏教学や美術史学からの注目度は高いが、歴史学からの活用はまだ発展段階にある。本研究では、写経を歴史学の史料として利用するための基盤づくりとして、写経が製作されてから現在の所蔵機関に到るまでの伝来過程に着目する。写経に関する過去の研究文献を目録データ化し、現存する写経遺品の調査を通じて書誌情報を集め、研究資源化を図る。