研究課題
基盤研究(C)
藤原公任著『北山抄』巻10「吏途指南」は受領功過定を中心に当時に地方政治のあり方を知る重要な史料であるが、難読史料で、正確な読み解きが行われていない。本研究では公任自筆本をもとに、その読解・試釈を行い、斯界共有の研究基盤を確立するようにする。また当該期の地方政治の解明はなお研究不足の面があり、古記録などの基本史料を収集し、平安時代史研究の深化に資するような基礎的知見を整理するように努める。