革命祭典から国家式典へ：総裁政府期・ナポレオン期フランスにおける祭典と国民統合

• 研究課題/領域番号: 24K04320
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 竹中 幸史 山口大学, 人文学部, 教授 (00319386)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2027年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円); 2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
• キーワード: フランス革命

研究開始時の研究の概要

総裁政府期の祭典がいかなる公教育を行ったのか、またナポレオンはどのように祭典を
権力強化に用いたのか。これらの問題は未だ明らかではない。
また19世紀初頭における革命の政治文化の考察は、研究の空白を埋めるだけでなく、民主主義と独裁が両立しうる近代国家の脆弱性、あるい柔軟性の理由を解き明かす一助となるだろう。
そこで本研究は1795年～1814年のルアン市の祭典を対象として、①総裁政府期にいかなる
公教育・国民統合が実施されたのか②ナポレオンはいかにして国民祭典を国家と個人崇拝の儀礼へ転換したか、以上の2点に分析の焦点を絞り、矛盾と逆説にみちた近代における国家
儀礼の特質の解明を目指す。