| 研究課題/領域番号 |
24K04329
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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| 研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
和泉 真澄 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (00329955)
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| 研究分担者 |
CAMPBELL Gavin 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (40351283)
坂下 史子 上智大学, 外国語学部, 教授 (10594129)
番匠 健一 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (50770252)
山中 美潮 上智大学, 外国語学部, 助教 (70844091)
永冨 真梨 関西大学, 社会学部, 准教授 (80846098)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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| キーワード | 日米文化史 / トランスパシフィック / アジア系アメリカ / 人種関係史 / 太平洋戦争 / 歴史 / アメリカ合衆国・カナダ / 日本 / 移動 / セトラーコロニアリズム |
| 研究開始時の研究の概要 |
本共同研究では、19世紀後半から20世紀にかけての日本と北米の歴史を複眼的に視野に入れつつ、一定の場所にとどまらなかった人物や、一時期存在したがその後継続しなかったコミュニティなどの歴史的事例を集めることによって、これまで近代国民国家を中心軸に据えた日本史、北米史では捉えきれなかったトランスパシフィック世界の人間の活動や生存戦略、繰り返される移動、国境を超えて想起される文化共同体や国内の敵として破壊されるコミュニティなどの歴史を動的に掘り起こす。
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| 研究実績の概要 |
本共同研究では、19 世紀後半から20 世紀にかけての日本と北米の歴史を複眼的に視野に入れつつ、ある場所にとどまらなかった人物や、一時期存在したがその後継続しなかったコミュニティなどの歴史的事例を集めることによって、これまで近代国民国家を中心軸に据えた日本史、北米史では捉えきれなかったトランスパシフィック世界の人間の活動や生存戦略、繰り返される移動、国境を超えて想起される文化共同体、「国内の敵」として破壊されるコミュニティなどを動的に掘り起こすことを目的としている。 20世紀において国家の支配が強化されていくなかで、曖昧なアイデンティティや浮遊的な入植地が継続できる余地は次第に少なくなり、やがて人種主義的暴力や移民政策による統制などの結果、国家が逸脱と考える主体によって築かれたコミュニティは次第に消滅していった。今期の研究会においては、メンバーによる個別事例の研究発表、本研究に関連する一般公開イベント開催のほか、論文集の刊行に向けての具体的な議論を開始した。2024年は共同研究の初年度であるので、研究成果としてのアメリカの大学出版会からの論文集の刊行に向けて、それぞれのメンバーが研究の内容を深化させるとともに、本共同研究が既存のトランスパシフィック世界に関する歴史観に対して、どのような挑戦を提供しうるのか? 各メンバーが取り上げる個々の事例がトランスパシフィック世界に生きた人々の「生」に関してどのような新しい視点を与えることができるのか?などを議論するプラットフォーム作りが主な目標であった。研究会では全体的な概念を議論するとともに、各メンバーの研究を進めるために、研究会で個人の研究発表を行なった。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度は研究会で各人の研究事例をつなぐ共同研究の内容に関する具体的議論を進めると同時に、研究会では各人の研究発表を行なった。各人の研究発表のための研究会は、2024年5月25日、8月1日、2025年1月25日に行なった。また各メンバーはそれぞれの研究を重ね、以下の活動を行なった。 和泉真澄:7月にはカリフォルニア大学バークレー校のAndrew Leong氏を中心とする、ツールレイク日系人隔離収容所で発行された文芸誌「鉄柵」などの英訳プロジェクトの一員として、ツールレイク巡礼に招待されて参加した。8月にはカナダのバンクーバーで日系一世女性の服装に関する調査をカナダ日系博物館で行なった他、戦争中の自活移動地であったグランフォークスとグリーンウッド収容所の資料調査を行なった。 Gavin J. Campbell: "Modern Kyoto, Modern Geisha," for Modern Kyoto Research https://www.modernkyotoresearch.org/modern-geisha-1918-1941を刊行した。 番匠健一:戦後の北海道東部における入植と離散を通じたコミュニティの変容について知るために、北海道別海町からのブラジル出移民のライフヒストリ―調査、自衛隊の軍事演習場化による戦後開拓村(別海町三股)の消滅と反対運動、入植者の離散をテーマにした作家・玉井裕志への聞き取り調査などを行なった。 山中美潮:2025年2月にアメリカ南部で貿易販路を拡大した日本人水産物貿易商について長崎県長崎市での調査を行った。貿易商人は定住型移民には当てはまらないが、現地に長期滞在する住人としての性質を備えていた。稲作移民に加え多角的に日本人の移住経験を検討するため、長崎県立図書館などで一次資料を収集した。 それ以外のメンバーも論文刊行の準備中。
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| 今後の研究の推進方策 |
2024年度に引き続き、各人の研究調査を進める一方、研究会で成果を発表し、論集の共通テーマをより深化させる予定である。すでに提出済みで期待される成果としては以下のものがある。 和泉真澄:Oxford Research EncyclopediaのInternational Migrationをテーマとした巻に"Japanese Migration to Canada"の項目執筆し、原稿提出した。 永冨真梨:フランスを拠点にする学術論文集『Volume!』 に、アメリカの音楽を日本に紹介した女性音楽評論家と、その活動に関するポリティックスを考察する論文を投稿した。出版の可否については現在査読中である。また、日本のアメリカ学会の英文ジャーナルに、部門研究の研究会でも案を発表した90年代の日本人男性性とアメリカのブラックミュージックに関する論文を投稿した。この論文"A Transnational Analysis of American Black Music in Japan: Japanese Male SubcultureElites and American Black Music in the Late 1980s and Early 1990s"は、校正済みで、2025年8月ごろに出版される予定である。 番匠健一:北海道の近代、とりわけ出移民が増える1930年前後の状況と北海道帝大の植民の学知から、settler colonialismとの接点について論文刊行の予定である。
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