研究課題
基盤研究(C)
東海地域における渡来人の記録は『続日本紀』や『半布里戸籍』がある。その後の仏教施設の建立など、早い段階で新しい文化を体現できる渡来系集団の受け入れ態勢が整っていたことが想定される。渡来人は技術集団として位置づけられ。渡来系集団の職業の一つとしてウマ飼育(馬飼い・馬子)があり、ウマ飼育を担う可能性が推測される。常習的な騎乗者には大腿骨に特殊な筋骨格構造が認められ、畿内と地方を繋ぐ街道の要所である東海地域には、この特徴を持つ人骨の出土が確認できた。騎乗特徴のある人骨と出土遺物をもとに古墳時代以降の渡来系集団の存在を推測し、東海地域への渡来人の移住・定住過程を明らかにしていく。