研究課題
基盤研究(C)
西アジアにおける都市成立過程の研究は、メソポタミア地域を中心に進展してきたこともあり、周辺部の研究が遅れている。西アジア都市論を充実させるためには、A:西アジア周辺域において、B:当該時期の集落および大規模公共建築物の変遷を具体的に跡づけることが有効である。そこで本研究では、西アジア北西部に位置するアナトリアの都市成立過程について、①銅石器~前期青銅器時代集落遺跡の集成とデータベース化、②中央アナトリアに位置するキュルテペ遺跡の発掘調査による集落構造と大規模公共建築物の実態解明、③出土遺物の年代学的評価、そして④これらの総合によって明らかにすることを目的とするものである。