研究課題
基盤研究(C)
日本海溝と千島海溝の境界部に面する青森県太平洋岸では,17世紀に両海溝沿いでそれぞれ発生した2つの巨大地震が波源の候補とされる津波堆積物が存在する.しかし,その分布範囲は限定的で年代の絞り込みも不十分であるため,波源は解明されておらず,歴史上知られていない巨大地震の可能性もある.そこで,本研究では北海道知内町で津波堆積物調査を行い,津波堆積物の確実な識別と正確な年代推定から17世紀頃の津波堆積物の広がりを検証し,過去数千年間の津波履歴を解明する.