(第二次世界大戦)戦前期に実施された高等教育機関の大陸への修学旅行の実体を解明である。具体的には、高等師範学校、高等商業専門学校、旧制高校での実施状況を明らかにするとともに、当時のエリート予備軍の生徒たちが、日本の植民地をどのように「まなざしていたのか?」を検討したい。先行研究がほとんどなく、また当時の参加者の大部分が亡くなりつつある現在、解明が急がれる。 調査研究対象とする高等教育機関として、高等師範学校は奈良女高師(現在の国立・奈良女子大学)、東京女高師(お茶の水女子大学)の2校、また、高等商業専門学校は高松高商(香川大学)の1校、そして旧制高校は高知高校(高知大学)の1校を予定する。
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