研究課題
基盤研究(C)
東南アジア島嶼部の農村地域において、近年、デジタル化・情報化が急速に進行している。アブラヤシという「国際商品」の栽培・流通をめぐって、小農、農園企業、労働者、政府、国際認証機関等の各アクターが多様かつ多方向的な情報交換を行うなかで、従来とは異なるデジタル・デバイドがもたらされている一方、情報ツールを活用した新たなネットワーク形成の動きも見られる。本研究では、これらの現状を詳細な現地調査によって明らかにし、東南アジア農村地域においてデジタル化・情報化がもたらすアクター間関係のドラスティックな変化が何を意味しているのかを、社会・文化的な文脈で考察する。