研究課題
基盤研究(C)
失業者の生活を社会が保障することは,洋の東西を問わず社会保障の起点である。失業保険は失業時の生活を保障するだけでなく,不本意な雇用環境を脱して自己の尊厳を守る機能,健全な労働市場を形成することなどの機能がある。ところが雇用保険法はこのような機能を実現できなくなっている。そこで本研究は,(1)持続的な労働市場の変化と(2)突発的な雇用環境の変化に耐えうる雇用保険法の再生につき,(a)雇用保険法内在的要因と(b)雇用保険法の外在的要因に分けて,新たな求職時所得保障法制の在り方を考えるものである。