研究課題
基盤研究(C)
この20年で、コンピュータ犯罪、インターネット犯罪に対する立法上の対処は完了したが、このような犯罪に対して、どのような実効的な対抗策が可能かということは未解決のまま残っている。とくに、サイバー犯罪の多くが国内ではなく、海外からなされているという点に特徴があり、国内の犯罪への対策では対処しきれない。サイバー空間における攻撃に対して、どのような防衛策が取られるのかという問題意識の下、サイバー空間における犯罪行為への対応策を総合的に研究することを目的としている。本研究は、これまで手付かずであったサイバー犯罪に対する実効的な対抗手段を刑法解釈論の視点から検討するものである。