研究課題
基盤研究(C)
顔認証(Facial Recognition)システムを捜査利用することが、その権利制約性の重大さから世界的に問題となっている。本研究は、第一に顔認証テクノロジーの技術及びその課題を明らかにし、この問題に関するわが国の現状を研究する。第二にイングランド・ウェールズの動向として、違法判断が出されたBridges事件を調査し、データ保護に関する第三者機関の機能を研究する。第三に、欧州議会で採択された顔認証システムの捜査利用の規制に関する法案の成立過程と現在の状況、アメリカ合衆国の州立法と議論の動向を研究する。第四に、顔認証システムの捜査利用に関する規制の在り方を、わが国の捜査法の観点から検討する。