研究課題
基盤研究(C)
本研究は、筆界特定事例の研究を行うものである。平成18年1月に施行された筆界特定制度は、境界確定訴訟の不備を補充するために設けられた制度である。そして、約15年の間、準司法的作用を営むとされる筆界特定の判断は、ほぼ批判に曝されることはなかった。実際上、土地境界の争いで非常に重要な役割を果たしている筆界特定の判断を、事後的に様々な立場から振り返り、批判的に検討することは、ひいては筆界特定制度の発展に寄与することになるのではないか。