研究課題
基盤研究(C)
現代社会における新たな不法行為における被害実態論を踏まえ、学際的・比較法的視点、実務との協働という観点から、被侵害法益の検討、損害項目の設定・析出、その算定法理・指標等にかかる共通規範の探究を試みる。とりわけ被害者救済制度が多様化するなかで、賠償給付と、それ以外の補償給付や保険給付との関係を明らかにし、両者の調整原理・準則についても検討を試みる。併せて、社会のデジタル化やグローバル化、AI技術や循環経済(持続可能性)への対応という観点から要請される製造物責任法の現代化や事業損害賠償のあり方についても研究を進める。