研究課題
基盤研究(C)
本研究は、アラン・バディウ、ジョルジョ・アガンベンならびにスラヴォイ・ジジェクらの「政治と宗教」をめぐる言説を分節化し、それが「世俗主義の再編」をめぐる諸議論にたいしてもちうる意義を明らかにする。バディウ、アガンベン、ジジェクらは、パウロやイエスの言説ならびに行為をコミュニスト的「解放の政治」と結びつけており、リベラルな世俗主義にはほとんど関心を払っていない。では、彼らの議論は昨今のポスト世俗主義論にとってどのような含意があるのか。それを明らかにすることが本研究の目的である。