研究課題
基盤研究(C)
衆院選で採用されている「重複立候補・復活当選」という制度は、一方では、民主主義への満足度や政治的有効性感覚など、民主的市民として備えていることが望ましいとされる意識を高める有権者を増やすという正の効果をもたらしている可能性がある。ただ他方で、復活当選者の有無によって、一票の重みの選挙区間格差を事後的に拡大するだけでなく、現職議員の選挙区民に対する応答性にも選挙区間格差を生じさせるという形で、政治的インプット・アウトプットの両面における不平等という負の効果を生んでいる可能性もある。本研究では、2024年度・25年度にWEB調査を実施し、そのデータを分析することで、そうした想定の妥当性を検証する。