研究課題
基盤研究(C)
本研究は、移民管理政策と安全保障論との関連性を、比較政治学の立場から日本と英国を比較事例として、定性的分析を用いて考察する。「国と社会の安全・安心」のための移民・難民排除政策(「移民管理の安全保障化」と呼ぶ)は二カ国にとってどのような政治的意味合いを持つのかという学術的問いに答えるため、(1)過去30年間日英での「移民管理の安全保障化」の軌跡を、共通点と相違点を見極めながら政治学的に分析し、(2)移民排除制度の発展を歴史的視点から考察し、(3)国と移民の関係における「国家像」(各国または共通の像)を描き出す。