研究課題
基盤研究(C)
本研究は、女性の政治参画を阻む一因であるハラスメントに焦点を当て、対応策の国際比較を試みる。日本において一部地方議会が先行してハラスメント防止体制を構築しているが、有効な防止体制や措置についての知見の蓄積に乏しい。そこで諸外国でどのような防止体制がなぜ形成され、どの程度の有効性を持ち得ているのかを明らかにしたい。「政治分野における女性に対する暴力」に関する研究を参考に、(1)ハラスメントに関する法制度、(2)政治要因(ジェンダー争点の政治化)、(3)相談現場における専門職・資格制度、の3点に注目する。対象はアメリカ連邦議会・州議会、欧州議会、カナダ連邦議会である。