研究課題
基盤研究(C)
現代の国際社会では、軍事力を用いた他国への介入は国連憲章によって原則として禁止されているが、国家は歴史的にさまざまな論理を用いて軍事介入を正当化してきたことが知られている。しかし、既存研究の多くは欧米諸国が主体となる個別の事例研究をベースにしたものであり、軍事介入の正当化をめぐる歴史的な傾向や非欧米諸国が依拠する正当化の論理については明らかでない。本研究は、計量テキスト分析を用いて軍事介入の正当化に関する歴史的傾向を明らかにするとともに、ロシアによるウクライナ侵攻など非欧米諸国による軍事介入の事例も含めて分析することで、軍事介入の正当化をめぐる一般的なパターンや全体像を解明する。