研究課題
基盤研究(C)
現代の大規模な人の強制移動の多くに、武力紛争が介在してきた。2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻とそれに伴う危機は、武力紛争により越境して移動する人々(武力紛争避難民)の一時的保護のあり方を見直す契機となっている。そこで本研究では、カナダで2022年3月に始まった「カナダ=ウクライナ緊急渡航認証」(CUAET)を取り上げ、その形成の背景・要因を探り、庇護の議論の影響を明らかにしてその実相を可視化するとともに、難民にまつわるグローバル・ガバナンスにおけるその含意を考究する。