研究課題
基盤研究(C)
地位政治と紛争再発を主題とする本研究は、現代の武力紛争の多くが再発型であること、また紛争当事者が国家性と非国家性の間で揺れ動きながら和平プロセスと軍事的な緊張を繰り返すことに注目する。非国家主体である反乱軍が国家性を追求したり、対峙する政府側がそれを抑えようとする。本研究では、複数の事例を分析することにより、紛争当事者がどのような行動を選択することで国家性を獲得しようとしているのか、関係アクターがその獲得や抑制にどのような影響を与えているのか、アクター間のダイナミクスがいかに紛争再発を引き起こしてきたのかを検証する。