研究課題
基盤研究(C)
本研究は、戦間期における日本の対ヨーロッパ中小国外交の実態を、国際連盟との関係に留意しつつ、ポーランドを事例として、明らかにするものである。第一次世界大戦後の日本は、新しく中東欧に誕生した新興独立国との間に外交関係を結んだ。これら中小国との関係は、国際連盟との関わりから重要であった。国際連盟においては法的平等のもとに大国も中小国も等しく一個の議決権を持ったからである。本研究は、こうした中小国の重要性を認識していた外交官たちに焦点を合わせ、戦間期の日本がヨーロッパの中小国に対してどのようにアプローチしようとしたのかを、ポーランドを事例として明らかにする。