研究課題
基盤研究(C)
本研究は、多元的外交論の精緻化を念頭に、都市の選好の国内外への波及のしくみを解明し、国際問題への取り組みにおける「都市と政府の補完性」の問題を論じる。具体的には、フランス政府と主要3都市(リヨン、マルセイユ及びパリ)を研究対象に据える。フランス3都市は、アルメニア共和国とイスラエル国の都市に対し外交活動を、また、自国政府に対しコーカサス地域と中東地域の国際情勢をめぐりロビー活動を実施してきた。本研究では、これら2つの事例を比較検討の材料とする。分析対象期間は、外交分野の地方分権化を本格化させたオランド大統領政権以降(2012年5月~)とする。