研究課題
基盤研究(C)
本研究は、開発協力や人道支援の観点からみた日本の東南アジア政策をテーマとする。特に、ミャンマー、タイ、バングラデシュを対象とする。この地域政策研究が喫緊の課題となる理由は、2つある。第1に、東南アジア、とりわけミャンマー周辺は、日本の戦略である「自由で開かれたインド太平洋」と中国の戦略である一帯一路が交錯する地域である。第2に、東南アジアは日本が標榜している「人間の安全保障」の理念が実現可能なのかを示す先行事例であり、南西アジアや中央アジア・コーカサス地域、アフリカなど他地域への援助にも、ここでの成果を展開できるからである。