研究課題
基盤研究(C)
ネットゼロエミッション社会を見据え、産業組織の理論的な観点から、寡占市場における望ましい環境政策の体系を分析する。環境政策は炭素税・排出量取引に代表されるカーボンプライシングが基軸となるとしても、様々な制約から、これだけでゼロエミッション社会を実現するのは困難である。カーボンプライシングと組み合わせる政策手段として、炭素排出係数規制、Green Portfolio Standard、省エネ政策、低炭素燃料への転換補助金など、様々な環境政策を具体的に取り上げ、不完全競争市場において、社会にとってより費用負担の少ない効率的な環境政策の組み合わせの特性を理論的に明らかにする。