研究課題
基盤研究(C)
複数の選択肢を持つ意思決定者が,意思決定のタイミングの違いや情報の有無で異なる選択肢を最適と判断するとき,時間非整合的であると言われる.これまで時間非整合性はひとりの意思決定者の選好関係の特性と考えられてきたが,近年では,元来想定されなかった環境においても発現することがわかってきた.本研究の目的は,環境に依存しない時間非整合性の尺度を導入し,集団的意思決定における投資家の異質性の度合いのような,それぞれの環境を特徴づける変数が,この尺度にどのような影響を与えるかを明らかにすることである.