研究課題
基盤研究(C)
近年、経済主体の意思決定に影響を与える方法として、主体の予想や信念を変化させる情報のコントロールが注目され、情報の送り手が情報構造を選んで情報の受け手に送り手の利得を高める行動をとらせる説得のモデルの分析が活発である。本研究では、情報の送り手のメニュー上の選好を考え、情報の送り手と受け手が存在する説得のモデルを公理的に特徴づける。情報の送り手と受け手の効用関数が異なるので、大きいメニューが必ずしも送り手にとって好ましくない点が分析上の難点であるが、意思決定理論での様々な手法を応用して分析を行う。