研究課題
基盤研究(C)
本研究では,シュンペーターと現代のネオ・シュンペーター学派を架橋し,シュンペーター経済学の現代的特徴を学史的に裏づけるために,シュンペーター本人と直接の関係があり,歴史と現実に根ざした資本主義の動態理論の構築という目的を共有しているであろうN. ジョージェスク=レーゲンとR.M. グッドウィンの二人の理論的貢献に焦点をあてる。まず,両者が展開した貢献が,いかにシュンペーターから継承されたものであるかを解明し,次に,それらの比較検討から異同を明確にし,さらに,ネオ・シュンペーター学派における彼らと同種の研究動向との比較を通じて,最終的に,シュンペーターから連なる学史的系譜に一本の道筋を通したい。