| 研究課題/領域番号 |
24K04805
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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| 研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
御崎 加代子 滋賀大学, 経済学系, 教授 (90242362)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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| キーワード | アントレプレナーシップ / 企業者 / カンティロン / セー / ワルラス / カーズナー / シュンペーター / イノベーション / 経済学史 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代のビジネス活動や政策決定においてますます重要性を増しているアントレ プレナーシップの概念の歴史的起源と思想的意義を示すことを目的としている。現代のアントレプレナーシップ論の元祖とされるシュンペーターが最も影響を受けた経済学者は、フランス人経済学者ワルラスである。実はアントレプレナーという概念はフランスで生まれた。アントレプレナーの歴史を単なる技術論にとどまらず、その背景にある歴史的状況と、そしてその延長線上にあるワルラス、シュンペーター、カーズナーの企業者論の思想的な側面に注目し、より多元的な視点からイノベーション論の起源と意義、今後の発展可能性を示す。
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、経済学史の観点からアントレプレナーの概念を考察し、その歴史的背景と思想的意義を示すことである。本研究はこれまで十分に研究されてこなかったフランスの経済学史に注目する。アントレプレナーの概念は18世紀のフランスで生まれた。イノベーション論の元祖であるシュンペーターは、ワルラスおよびその源流に位置するカンティロン、J.-B. セーなどフランスの経済学者たちの企業者概念から決定的な影響を受けた。一方、カーズナーは、ワルラスと新古典派経済学を徹底的に批判し、独自の企業者論を確立した。本研究の成果は、経済学史研究の空白を埋めるだけでなく、シュンペーターとカーズナーを重要な分析モデルとして用いている経営学の進展にも資するものであり、現代のビジネス活動や政策決定において重要性を増しているアントレプレナーシップの議論に、多様な可能性を示すことになる。2024年度は、9月にワルラスからシュンペーターへの影響を新しい視点から考察した論文“From Walras to Schumpeter:The Entrepreneur and Social System”を国際ワルラス学会東京大会で報告し、その後国際査読ジャーナルに投稿した。またフランスにおける企業者概念の誕生とその後の歴史(カンティロン、フィジオクラート、セー、サン=シモン、ワルラスからシュンペーター、カーズナーへ)と現代的な課題について論じた単行本『アントレプレナーシップの経済思想』(2025年岩波書店より刊行予定)の原稿を完成させることができた。2025年3月には、日仏会館100周年記念セミナー「フランスの経済学の知的伝統」に登壇し、「カンティロンからワルラスへ:アントレプレナーシップとフランスの伝統」という講演を研究者と一般市民に向けて行った。以上のような研究実績により本研究の基礎固めを完了させることができた。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初、初年度の目標は、シュンペーターがワルラスから受けた影響についての英語論文を完成させ、国際学会で報告することであったが、この目標はクリアしたうえで、国際査読ジャーナルへも投稿することができた。また、単行本『アントレプレナーシップの経済思想』の原稿は、2025年度に完成させる予定であったが、2024年度中に書き終えることができた。それに加えて、2025年度に完成予定であったワルラスとカーズナーについての英語論文も年度末までにほぼ書き終えるることができた。本研究の成果を発表するための英語の単行本の刊行についても出版社と協議に入ることができた。
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| 今後の研究の推進方策 |
2025年度は、2024年度中にほぼ完成することができた英語論文"Rethinking Kirzner's Critique of Walras: Competition, Entrepreneurship, and Justice" を国際学会(ESHET2025)で報告し、その後国際査読ジャーナルへ投稿する。またこれ以外に、ワルラスの企業者国家とランゲの中央計画当局の概念を比較検討した論文、ワルラスのゼロ利潤企業者の概念を理論史的なアプローチで考察した論文を、それぞれ2026年度と2027年度に完成させ国際学会で発表する。同時に、本研究プロジェクトの全研究成果を学術的な見地からまとめた英文単行本の刊行の準備をすすめてゆく。
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