研究課題
基盤研究(C)
本研究は行動経済学的選好を立地選択モデルに導入し、新たな知見を提供することを目的とする。立地選択モデルは選挙での候補者の政策選択や製品差別化の決定を伴う企業間競争など、経済学での分析に広く用いられている。本研究ではこのような立地選択モデルでの行動経済学的選好の影響を理論的な側面から明らかにする。具体的には、行動経済学的選好として合理的期待に基づく参照点依存型の損失回避を中心に考え、以下の2 つを中心的課題とする。(i) 選挙における投票者の行動経済学的選好が与える政策選択への影響。(ii) 製品差別化度合を戦略的に決定する企業間競争における消費者の行動経済学的選好の影響。