研究課題
基盤研究(C)
産業革命以降、「輸出工業化」は一国の生産性成長と雇用創出を同時に達成してきた。だが、20世紀末以降の技術革新と「脱工業化」は発展戦略としての輸出工業化の有効性を脅かしている。本研究は、こうした変化が各国の経済成長とそれに伴う産業構造転換に与える影響を明らかにする。その際、サービス内各部門の異質性と、産業各部門間の投入産出連関とを明示的に考慮し、部門別生産性成長と部門間資源再配分、部門別相対価格と同生産性、部門別投入構造と同生産性成長、という3つの関係から各部門と部門間連関の変容を検証する。これにより、最終的には、各国・地域の産業構造転換と発展戦略の今後の方向を提示してみたい。