研究課題
基盤研究(C)
世界貿易の攪乱要因とその影響について、世界貿易応用一般均衡モデル等の大規模数値計算モデルを用いてシミュレーション分析する。そこでは、戦争や資源市場の変動、生産性の変化、近年進みつつある世界経済における東西の再分断や自国中心主義的な孤立志向の貿易政策、移民に対する流入規制や自国の重要な産業に対する外資規制や買収規制といったような政策とその影響を明らかにできる。複数の産業・財を区分できる多部門モデルを用いることで、そうした政策の影響を、経済全体に対する集計的な指標(たとえばGDP)だけでなく、(重要)産業に与える個別の生産や消費、輸出入といった変数についても明らかにすることができる。