研究課題
基盤研究(C)
本研究の問題意識は公共インフラが老朽化していく中、そのネットワーク効果が当該地域のみならず、インフラを使って取引する地域に波及することから、ネットワークの寸断が周辺地域を巻き込む大きな損失になる。本研究は社会資本及びそのメンテナンス投資が地域内の生産性向上及び取引関係の強い地域にも影響を及ぼすかを明らかにする。スピルオーバー効果の計測はこれまで地理的近接性に着目したものが多かったが、本研究では地域間取引額に着目する。また、メンテナンスの状況についても既存の財政データの利用に加え、企業分野の研究でなされてきた推計方法を活用するなど、新たな取り組みも取り入れていく。