| 研究課題/領域番号 |
24K04879
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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| 研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
新海 哲哉 関西学院大学, 特定プロジェクト研究センター, 客員研究員 (40206313)
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| 研究分担者 |
猪野 弘明 関西学院大学, 経済学部, 教授 (30546776)
土居 直史 小樽商科大学, 商学部, 教授 (30633945)
北村 亮真 追手門学院大学, 経済学部, 講師 (30801831)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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| キーワード | プラットフォーム / 両面市場 / サービスの品質水準の選択 / サービスの価格差別戦略 / 市場競争 / 第2種価格差別 / 寡占市場 / 互換性 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究では、近年、現代経済で大きな存在となり、新型コロナ禍で爆発的に需要を増した配送サービス等を伴う電子商取引(E-commerce)における、プラットフォーム企業の取引サービスの品質選択水準と価格差別化戦略を理論的に分析することによって、市場での企業行動と市場競争の態様を明らかにする。その上で、プラットフォーム企業の電子商取引の発展が経済厚生上、消費者と経済社会にもたらす便益と費用を評価し、競争政策上の含意を得ることを目指す。
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| 研究実績の概要 |
研究代表者の新海と分担者の土居は、両面市場における取引仲介サービスを供給する独占プラットフォームの売り手、買い手両側のグループに対する第2種価格差別化戦略の分析のため、価格に加え、サービスの質水準を戦略変数とした独占プラットフォームモデルを構築、分析し、独占企業にとって最適な各サービスの価格と高品質の質水準を導出し、高品質サービスの費用に関する比較静学の分析で一定の成果を得ており、鋭意研究を進めている。これに関連して、研究分担者の土居は、Doi and Shinkai(2024) における、財の価格と質を共に選択する独占企業モデル分により、財の生産費用の変化の独占企業の価格付けの変化(パススルー)と品質レベルの変化への影響と需要関数の関数形との関連に関する研究成果も踏まえ、品質選択がある場合のパススルーに関する既存研究を概観し、本課題の基礎研究の紹介も含んだ展望論文を公刊した。 複占・寡占の同時手番競争市場と逐次手番競争市場への拡張分析に関して、前者について研究分担者の北村は、プラットフォーム寡占市場において、買い手サイドのプラットフォームに対する水平的・垂直的差別化を仮定した理論分析を行った。その結果、均衡における市場結果の性質を数位代入による比較研究により、水平的差別化競争では互換性が決定されるが、垂直的差別化では、差別化の程度により互換性のインセンティブが異なることにより非互換的な状況が生じることがあることを明らかにした。また、研究分担者の猪野は、後者である逐次手番競争を分析するStackelbergモデルで、需要不確実性下において、フォロワー(追随者)の内生的な参入を想定し、市場リーダーシップの経済厚生への影響を分析し、リーダーは常に、リーダーが存在しない場合(フォロワーの内生的参入があるクールノー競争のケース)よりも高い期待総余剰をもたらすことを示した。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の第一の研究目的については、公刊論文として公表していないが、売り手、買い手両側のグループに対する独占プラットフォームの第2種価格差別化戦略の分析のため、価格に加え、サービスの質水準を戦略変数とした利潤最大化モデルの構築と最適な各サービスの価格と品質レベルの導出と、各サービスの最適価格、最適高品質レベルを導出し、これらの高品質サービスの費用に関する比較静学の結果を導出できたので、第一段階としては概ね達成しつつある。 また、本研究の第2の研究目的についても、分析の寡占市場への拡張に関する研究においても、同時決定モデル、逐次決定モデルで一定の成果が得られており、公刊論文として公表されているので、研究の初年度においては、概ね達成しつつある。
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| 今後の研究の推進方策 |
2024年度の研究実績の概要の前半で述べたように、売り手、買い手両側のグループに対する独占プラットフォームの第2種価格差別化戦略の分析については、最適なサービス価格と品質水準の導出とそれらの高品質サービスの費用パラメータに関する比較静学の結果生えられているものの、結果の直感的説明や独占均衡での利潤と消費者余剰、総余剰の導出と比較静学などの厚生分析が終わっていない。また、得られた研究成果も、広く社会や学界に公表するための学会での研究報告と学術雑誌への公表に向けての投稿ができていないという課題がある。また、現在の独占モデルには、プラットフォームの経済分析で重要であるネットワーク外部性が組み込まれていないなどの課題もある。 また、研究実績の概要の後半で述べた前半のモデル分析の寡占モデルへの拡張研究についても、品質レベルのモデルへの導入や研究成果の広く社会や学会での向けての公表という点では、課題が残る。次年度以降、まずはモデルの拡張と理論分析を行い、成果を得ることに努め得られた成果を学会報告や学術雑誌投稿論文にまとめるなど分析を進め、最終年度までに得られた成果の社会や学会報告に公表するという目的を達成するように、鋭意研究を進める予定である。
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