研究課題
基盤研究(C)
情報技術の進化とともに我々の生活にはこれまで以上に情報が溢れ、様々なかたちで情報の存在が企業間競争にも影響している。企業は、消費者の需要や嗜好に関する情報を利活用することによって販売や価格の戦略を考える。消費者は製品やサービスに関する様々な事前情報から購買行動を考える。このように、現実の市場では、従来の経済理論モデルでは想定されてこなかった状況が生じており、特に価格戦略は企業利潤に大きな影響を与える。本研究では、情報環境に応じて寡占市場を捉え直し、情報の提供や入手を組み込んだ価格競争モデルの開発を行うことで、企業間競争が経済厚生に与える影響についてゲーム理論を用いて明らかにする。