研究課題
基盤研究(C)
人口減少が予測される中、少ない人口で「不平等」が小さい社会生活を維持することは社会の課題である。20世紀末より、日本において労働生産性の低下と所得の不平等は21世紀から拡大している。現代の日本において、将来世代の能力を伸ばしつつ不平等を抑制する方策を探ることは重要な政策課題である。そのために学術的に問題になるのは、経済成長の結果として不平等が発生するのか、経済成長以前に存在した格差が拡大したのかである。これを識別するためには、本格的な経済成長が始まる前の時代の状況を分析する必要がある。本研究では100年以上時代をさかのぼり、長期的な「人的資本の蓄積と不平等発生のメカニズム」を明らかにする。