研究課題
基盤研究(C)
将来の新たな生産により原油の供給が増加する現実的な開放系の市場を想定し,原油先物価格の期間構造(満期を横軸に,縦軸に原油のスポット価格と原油先物価格を取ってプロットした価格のカーブの形状)の形成メカニズムを明らかにする.期間構造を表現するために,Laguerre 多項式を用いる.原油の供給に関しては,種々の原油ストック指標を代替変数として検討する.Laguerre多項式の係数を状態変数,ストック指標を外部変数として,状態空間モデルを構築し,Kalman フィルターを適用してパラメター推定を行う.なお,前述のアプローチが不適合であった場合は,経済物理学流のモデル化を試みる.