研究課題
基盤研究(C)
本研究はこれまで十分に検証されていないイールドカーブ・コントロール(YCC)下における超長期(12年から40年)の金利(国債と金利スワップ)を分析し、YCCが市場構造に与えた影響を明らかにする。具体的には、次に述べる3つの視点から計量実証分析を行う。「1]国債と金利スワップ市場の連動性と相互作用を検証する。「2」国債と金利スワップ市場におけるイールドカーブのコモントレンドを検証する。「3」期待インフレ率と名目金利は一対一とするフィッシャー仮説の成立を検証する。最後にYCCが日本の超長期金利に与えた影響を考察する。その際は、特に市場構造・機能の大きな変化に力点を置く予定である。