研究課題
基盤研究(C)
本研究では,戦前期の三井物産・三菱商事の機械取引に関わる一手販売契約を検討し,商社と欧米機械メーカーおよび国内機械メーカーとの関係,機械取引をめぐる各経済主体間の調整・連携・協調のプロセスを分析する。さらに商社による機械輸出市場の段階的な開拓過程を検討することで,戦後の総合商社形成につながる戦前の貿易商社の商権および取引ノウハウの形成を明らかにし,戦前から戦後の総合商社に関わる「総合性」の検討も試みる。以上の課題を解明すべく,本研究では,公益財団法人三井文庫所蔵の「機械部契約関係書類」および米国国立公文書館と国立公文書館所蔵の接収資料を利用する。