研究課題
基盤研究(C)
本研究は最新のネットワーク分析手法を用いて、ネットワーク上の任意の位置関係にある企業間に潜在する重要な影響関係を推定することを目的とする。提案手法を分析対象期間におけるサプライチェーン混乱の典型的なケースに適用させることにより、推定の妥当性を評価する。具体的なケースとして、被災等により物資や製品の流れが途絶する事例と、逆に新たな資源の活用や技術開発により、特定物資の流れが拡張する事例の2種類を想定している。本研究は、企業間の取引関係からなるエコシステムにこうした撹乱が生じた時、撹乱元の企業と直接取引関係がない企業にも及ぶであろう潜在的な影響が、ネットワーク内のどこに強く現れるかを明らかにする。