研究課題
基盤研究(C)
近年、AIの導入によってより緻密な価格設定が可能になった。他方で、多くの製造業・小売業が原材料費高騰などを理由とした価格引き上げを実施せざるを得ない状況に追い込まれ、より適切な価格変更の実践が必要とされている。そのためには消費者の値頃感を把握することが重要であると考えられる。消費者の値頃感を理解する手掛かりとなる参照価格は「100円から200円」という幅を持つものと考えられている。この参照価格の幅は受容価格域と呼ばれている。本研究課題では、状況依存的な消費者の受容価格域を考慮したブランド選択モデルを構築し、より適切な価格変更を行うための新たな知見を得ることを目的とする。