水道は生活に欠かせないが、現在、水道管の老朽化、人口減少、水道職員の高齢化という課題が、水道事業の経営に大きな影響を与え、良質な水を提供し続けることや、水道料金の維持が困難になっているのが現状である。 本研究では、市町村レベルで運営される上水道事業の経営基盤を強化することを目的に財務管理の高度化に焦点を当てる。より包括的な分析をするために財務諸表だけではなく、人口動態や水源の地理的特徴、自治体会計との連携など、非財務項目を考慮するために政府が提供する統計オープンデータを用いて、料金の値上げの必要性、適正な水道料金の算出方法、施設更新のタイミング、広域連携のあり方について検討する。
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