研究課題
基盤研究(C)
今日、先進国の都市低所得地域では福祉ニーズの高い住民が増えることでサービスハブ化が進む一方で、「都市への権利」をめぐる社会運動、住宅不足問題の改善を求める社会運動も活発に行われているが、それらの実践の中では複数の人種・エスニック集団の積極的な連携が見られる。カナダ・バンクーバーの低所得地域DTES地区における質的社会調査を通じて、それらの社会運動・地域活動の中で複数の人種・エスニック集団の連携が図られる過程とそこで構築されている論理を脱植民地化概念との関連で明らかにする。