研究課題
基盤研究(C)
わが国で急速に普及した認知症カフェは、その理念や目的や特徴が希薄化し、認知症予防の場となり認知症の人を遠ざけているケース、高齢者サロン化、認知症の人だけの居場所という認識のところもあり、その機能を十分に発揮できず、かえって偏見を助長し、その活動の意義を損なわせる結果になりかねない状況である。その背景に、多様な属性間の相互作用の複雑さから評価指標が整備されていない。本研究では、多様な属性の集いである認知症カフェにおいて、その主体である認知症当事者、家族、地域住民、専門職が計画から実行、評価まで、共同でつくり上げるプロセス(共同創造co-production)を経た包括的な評価指標を確立する。